TVアニメ「オーバーロードIII」が、来る10月2日放送の第13話にて最終話を迎え、
「幼女戦記」は完全新作劇場版の制作が発表されている。
この2作品はともに原作小説がKADOKAWAから刊行されており、異世界転生ジャンルのトップを走る人気タイトルだ。
そこでコミックナタリーでは「オーバーロード」原作者・丸山くがね、「幼女戦記」原作者・カルロ・ゼンの対談をセッティング。
リレーにて次の走者が前の走者からバトンをスムーズに受け取るときのように、
お互いの存在を確かめ合いながら走り続ける2人の関係を聞いた。この対談が、2作品の間を繋ぐバトンとなれば幸いだ。
https://natalie.mu/comic/pp/overlord-yojosenki

カルロ・ゼン 僕が最初に意識したのは丸山先生ではなくてむちむちぷりりんさん(丸山くがねの旧ペンネーム)で、
 それ以上に「オーバーロード」という作品を意識していました。Arcadia(※2人が作品を発表していた小説投稿サイト)は
 作者より作品が注目されやすい形式だったので。

丸山くがね 「幼女戦記」は当然Arcadiaでやっていた頃から意識していたけど、完結させた、ということが強く印象に残っていて。
 Web小説の投稿なんて趣味でやっていることだから、作品を終わらせる義務もないし責任もない。
 だから尻切れトンボで消えちゃう人も多い中で、最後まで書くというのは強い意志があってこそだと思いました。

カルロ やっぱり難しいですよね。趣味だからと好きなことを書いてもそれをお客さんが喜んでくれるかという問題はあるし。
 僕なんかは「俺の作ったものが食えないなら出ていけ」という頑固なラーメン屋みたいなもので、
 無理やり読者の口の中にラーメンを突っ込んで感想が聞ければいいってタイプなんですが。

丸山 それぐらいの気持ちでいないと書いてられない場所だったんですよ。

プロでも完成させない人もいるのに