──お互いの作品の印象はいかがですか?
カルロ 僕は「オーバーロード」を読んだときに「王道を狙っていないんだ」と驚いたのを覚えています。
    骸骨が主人公っておかしくないですか? 丸山先生は人ならざるものが好きなんですよね。
丸山 幼女が主人公っておかしくないですか?
カルロ 幼女が主人公は王道ですよ。
丸山 言われてみるとそうか、悔しいな。
カルロ 異世界で幼女が戦うってよくあるじゃないですか。
    それはともかく、「オーバーロード」は小説になったときにWeb版には存在しなかった
    アルベドが追加されたのが一番びっくりしました。あれは物語の潤滑油的な存在が欲しかったからですか?
丸山 そんな感じ。元のままだと主人公が動かない。しょうがないな……みたいな流れで入れたんです。

カルロ 僕が丸山先生のスピンオフを書くならアインズたちに蹂躙される側の悲惨なやつを書きますね。
丸山 そうなの?
カルロ 一生懸命にがんばって集めた軍隊を一瞬で蹂躙されました、みたいな話になります。