>>486
野戦展開したランチャーなら敵から秘匿して、タクティカルミサイルの攻撃を回避できるというのは間違った理解で地対艦ミサイルでも、
弾道ミサイルでも、あるいはパトリオットのようなSAMでも、ミサイルやレーダーを使用すれば敵に所在が暴露する。

中国本土から発射したタクティクスミサイルは南西諸島なら5分、日本本土でも10分で着弾するのでイージスアシュアみたいな固定サイロ式の発射機はもちろんのこと、
移動式ランチャーも、同じ場所にいたら暴露して敵の報復攻撃で瞬殺されちゃうわけ。

ロシア軍や中国軍のような一流国のランドパワーは工兵や支援兵科がめっちゃくちゃ充実していて、即応的に分散展開し、地形に偽装した陣地に分散配置し、
敵の電波探査や衛星や航空偵察に暴露しないように機動し、ヒットエンドランで撃ったら逃げる、隠れるで運用される。
同時進行で複数の偽装陣地が設営されていて、風船を膨らませたデコイも大量に設置される、備蓄保管は補給拠点も偽装され、ミサイルの発射後は10分以内に陣地変更するので、
報復攻撃しようにも所在を掴めない、発見して攻撃してもすでに逃走しているので破壊することができない。

で、ここが重要なんだけど、

中国やロシアは巨大なランドパワー国家で、地上軍の強力な兵站支援が兵の動員の次元から、作戦レベル戦略レベルで確立されているが、自衛隊は人的資金的にリソースが枯渇し、
米軍も物量的に大規模な戦力を前方展開できないので、A2ADを成立させようにも作戦基盤が成り立たない。
作戦基盤が成り立たないので、ミサイル打撃力を保有したところで、作戦レベル、戦略レベルの打撃力も成り立たない。