今月の世界の艦船でドイツ潜水艦の話題が出ていたけど大概だな。

今のドイツ潜水艦隊が212型6隻しか無くて、去年後半には稼働潜水艦ゼロになった事は当スレでは
周知の通りですが、その最大の理由はメルケル軍縮による予備部品調達システムの変更だとか。

まっとうな海軍なら、軍艦にしろ航空機にしろ十分な量の補修部品を常時ストックしてトラブルに
備えますが、メルケル軍縮で予算を減らされ過ぎたドイツ軍は、大量の予備部品を在庫しなくなり、
代わって必要な部品をその都度受注する方式に切り替え、特定の艦を部品取りに指定しました。

その為故障や破損で大至急交換部品が必要になっても、肝心な時にストックが無く工場で部品が
生産されるまで待つか、部品取り用の艦から剥ぎ取るしかありません。

その為本来なら6隻中2〜3隻は稼働できるはずがやっと実働1隻というレベルになり、去年は遂に
そのやり繰りも行き詰まってしまったようです。

そして5番艦だか6番艦は最初から部品取り用に指定されてまともに海に出た事が無く、海軍内部では
「臓器取り専用」なんて有り難くないあだ名を付けられる始末です。

更にメルケル軍縮と徴兵制から志願制への移行は海軍にも深刻な人手不足をもたらし、自動化が進み
海自潜水艦の半分も乗っていない乗員27人の212型であっても本来6隻分必要な乗員を半分の
3隻分しか手当てできない有様だとか。

その為乗員のいない残り半分は部品取りにしても構わないだろう・・ という事らしいですが。