中国がICPO総裁を拘束 欧米世論の拍手が少ないのは遺憾 環球時報(中国) (産経 10/15)

中国出身の孟宏偉(もう・こうい)・国際刑事警察機構(ICPO、本部フランス・リヨン)総裁が先月下旬、一時帰国後に消息不明となり、
ICPOの問い合わせに応じる形で2週間近くたってから中国当局が汚職で取り調べ中であることを明かし、「辞表」が提出された。
事態の展開では中国の国際社会に対する傍若無人ぶりが目立つが、当の中国は「褒められこそすれ非難される筋合いはない」
といったスタンスだ。

中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は9日付の社説で、ICPO前総裁の孟宏偉公安省次官に対する取り調べについて
「中国側のこうした好ましい、腐敗に反対し清廉を唱える行動に対し、欧米世論からの拍手は非常に少なく、逆に冷ややかな嘲笑や
風刺が多く、悪意の政治攻撃まで行っている」として「遺憾」の意を示し、不満をあらわにした。
(中略)
また社説は“前例”として、2011年にIMFの専務理事だったストロスカーン氏(フランス国籍)が訪問先の米ニューヨークで、性的暴行
などの容疑で当局に逮捕された事件を紹介。
「米当局の決定は、同氏の国際組織における輝かしい職務を考慮することはなかった」と指摘し、中国側の今回の対応もまったく
問題はないという奇妙な主張を展開した。

西側メディアによるこうした「騒音」の根本的な理由として、
「彼らが中国の法律を尊重せず、中国の反腐敗について大きな誤解をしているためだ」と社説は強調する。
「誤解」とは何かについて具体的に述べていないが、反腐敗運動が政治的な理由から恣意的に発動されているとの分析などを
指しているようだ。

社説はこう嘆いてみせた。 「法に基づく汚職一掃さえ(欧米世論に)敵意を抱かれるならば、中国が彼らから正当に評価されることなど
他に何かあるのだろうか」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181015-00000521-san-cn

つか具体的な罪状の提示や順当な手続きを踏んだ上で、容疑者を逮捕拘束するならともかく、そんな手続きを一切省いてあたかも
「中国の国内法は国際法に優越するアルヨ」と言わんはかりのやり口でインターポールの総裁を拉致するやり方が批判されているのにな。