>>323
後に外交官として1980年代後半から1995年まで旧ソ連/ロシアに赴任した「外務省のラスプーチン」こと佐藤優も、
1990年代前半のソ連崩壊後の混乱を極めた新生ロシアで、新たな人脈を構築する上でファミコンが大変役に立ったと
著書で結構なページを割いて述懐していましたしな。

娯楽の乏しかったソ連時代を経て、徐々に西側の娯楽文化が浸透してきた1990年代初頭ですが、当時のファミコンは
西側とコネのある一部の金持ちしか遊べない高級品であり、ラスプーチンも苦労して手に入れた中国製コピー機で
ゲームをやらせてくれる権利とバーターでかなり役に立ったと書いてました。

その中国製コピー版ファミコンとはおそらく時期的にこれ↓よりも前に細々と流入していた密輸品紛いの物でしょう。

(ロシアの子供たちを魅了した赤い国のファミコン 「デンディ」 1992年末発売)
http://blog.livedoor.jp/trakt/archives/1755062.html
http://livedoor.blogimg.jp/trakt/imgs/c/a/ca28d90c.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/trakt/imgs/e/b/ebf1e68b.jpg

ラスプーチンの本を読んだ時には「いい大人がなんでファミコン程度に目の色を変えるんだ??」と思っていましたが、
旧ソ連では1989年までポンの間違い探しみたいなゲーム機を延々作り続けていたのだから、そりゃ全く次元の違う
ファミコンを見たら皆ドハマリするよなと。