>>84の続き

年間300-400億円程度の宇宙開発予算では、実用衛星を海外打ち上げ委託して年1基ペースに、国産中型ロケットを
細々と開発してようやく2021年度打ち上げが可能になる予定です。

その頃には先行する宇宙大国群は更に打ち上げ能力とコストに優れたロケット開発を進めるので、差を詰めるどころか
余計に広がる有様です。

そこで韓国の宇宙開発関係者も、国産ロケットKSLV-U一本鎗ではなく、1基数億円程度の安価な小型ロケットで
超小型衛星をコンスタントに打ち上げられれば、今後成長が見込める超小型衛星事業への参入も見込めるし、
本命のKSLV-U計画が停滞/頓挫しても別途宇宙開発を進められるというリスクヘッジを目論むのかも。

とは言え、小ささ故に余裕のない小型ロケットによる超小型衛星打ち上げは、豊富なノウハウを持つ宇宙大国ですら
ハードルが高く、この分野では圧倒的な経験を積み重ねてきた日本ですら、SS-520やMOMOで失敗しています。

SS-520は二度目で成功しましたが、あくまで既存の観測用ロケットの転用で衛星打ち上げには最適化されていません。

そして小型ロケットによる超小型衛星打ち上げが1度や2度の失敗ならともかく、5回や6回しくじるようだと、短気な納税者や
財務当局が火病って計画に見切りを付けない保証はどこにも無いのですが。