秋の日の
ヴィオロンの
ためいきの
身にすみて
ひかぶるに
うら悲し。

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かえて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもいでや。

げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散ろう
落髪かな。