今回のF-X選定で押さえておかないといけないのは全て開発方法の選択で外国機のライセンス生産や丸ごと輸入は含まれていない
その開発方法とは@国内開発A国際共同開発B既存機改修というのが選択の対象
基本的には何かしらの新しい機体を開発するのはどの選択肢でも同じ
@とAはまるっきり新しい機体を開発するのに対してBは建前上原型機がありそれを改造する開発

AとBは広い意味では海外との共同開発に当たるが原型機があるかないかの差ということになる
Bの場合は共同開発という表現は間違いないがF-22やF-35といった既存機の改造型の共同開発であり
A既存機が存在しない新規開発での共同開発であり外国の対等な共同開発から国内開発に海外企業が一部参加する程度の共同開発まで含まれる

報道が混乱気味になるのは共同開発という表現がAとBを含まれる場合とAのみ場合があることから混乱が生じる場合が多い
開発方法の選択に関する報道では新規開発とは@とAを指すことでありBは含まないことになる

報道の混乱を広げるのは記者つかう○○ベースという言葉だ
これに関してはほとんど推測や選定の前提条件をみないと字面だけでは意味がとれない場合がある
○○ベースという言葉には文字通り改造の原型として意味から機材の流用まで含まれる表現に使われる場合がある

報道機関によってはLM案はF-22とF-35をベースにした提案という表現を用いるとこがあったが
F-22はいちおうは改造すべき原型機としてのベースでありF-35は単に機材を流用するだけのベースにすぎない
F-35ベースという表現は不適切に思えるがマスコミはあまり気にせず機材の流用程度でもベースという言葉を用いてしまう