なかなか興味深い記事だった

発売中止の作品まで…… アニメの“円盤”は消滅するのか?
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1811/13/news037.html

(一部抜粋)むしろアニメのビデオソフトの本当の問題は、多過ぎるタイトル数にある。
先に触れたように、配信会社やゲーム会社、そして海外企業とアニメ製作に
流れ込む潤沢過ぎる資金が、アニメ業界の制作能力を超える企画乱立を招いている。
本来は企画の数でなく、作品ごとの予算が増えればいいのだが、
多くの製作元は自分だけの作品が欲しいのでそうはならない。

 デジタルコンテンツ白書などによると、10年前の大人向けアニメのビデオソフト
の市場は834億円だった。これに対する深夜アニメのタイトルは155本だ。
これに対して16年の販売金額は509億円、タイトル数は266本。
劇場映画を除外してはいるが、市場縮小に対して作品が急増したことで競争が
激化したことが想像される。

 国内のビデオソフトメーカーも、赤字作品ばかりを抱え込むわけにはいかない。
製作資金は配信や海外、ゲームから回収し、保存のためにソフトと言っても、
ビデオソフトの発売予定が当初からない作品が今後現れる可能性もある。

 そうなれば動画配信もされず、リアルに保存するビデオソフトにもない状態になる。
映像作品にとって、観客と接点を失うのは死も同然。日本アニメ文化の一部を失うことでもある。

 今後ビデオソフトの存在をいかに維持するかが、今後日本のアニメ文化において
重要な課題になりそうだ。