>>860
>1980年に初版が発行された、ジェイムズ・P・ホーガン/池央耿訳『星を継ぐもの』が、刊行から38年の時を時を経て遂に100刷となりました!

流石に刊行から40年近く経つと、SF考証や天文学の知見が古臭くなっているのは否めないですな。

まぁそこら辺はある程度割り切って確信犯的な嘘を楽しむのが通というモノですが。

とは言え本作では「月は元々第5惑星ミネルヴァ由来の物で、それが地球にやってくる数十万年前まで地球は衛星を持たなかった」
という設定は、46億年前のジャイアントインパクトによる月生成説と、数十億年をかけた月による緩慢な地球自転速度の減速が
様々な考古学的物証でほぼ確定した現在では、大分苦しい物になっています。

その辺は星野氏のコミカライズ版で多少補完していますが、それでも根幹の部分は改変できなかったし。