>>962
 そうですね。まだ明らかでない点も多いのですが、
これまでに紹介されたいくつかのLRBPの条件は概ね乙種に相当するような内容のようです。
 しかし米海軍も甲種に相当する射撃も行っていたことはINROの資料(旧式戦艦が3万ydで8〜9%位になる)
でからみてまず間違いないとも思います。

 あと先ほどは省略してしまいましたが、>>941氏ご紹介のところでの16in Mk.7の命中率ですが、
現在は略されていますが以前の記述だとビスマルク級の大きさを想定しての命中率を海軍大学で計算したものとされていました。
 以前の記述が単に省略されたのか、誤りだったために削除されたのかは不明ですが、
現在でも目標艦の角度による命中率の変化に言及されているところを見ると、
実際の射撃の命中率を単純に書いたものではなく、
そこから各種の指揮誤差やそ操砲誤差、散布状況特にTMDを取り出して標的面積に当て嵌め計算されたものという点だけは間違いないようです。

 ビスマルク級の大きさで計算したとの過去の記述が正しい場合、
そして米海軍がビスマルクの要目をどの程度掴んでいたかにもよりますが、
幅36m、舷側高10m、上構平均高10m、近方向命中界を5m、3万ydの落角28.25°として計算すると有効帯(命中界)78.2mです。
 対して上で挙げた時期に使用されたと思われる日本の基準(S8年内令65号)で3万yd(27,432m)の40糎砲の有効帯は100.1mであり、
標的面積の自体、日本の方が大きく評価していると見ることも出来ます。 
 まあこれは仮定の上に成り立つ話ですが。

 命中率は本当に面倒くさい。