バイオマス発電8割動かず 林業人手不足、燃料輸入頼み
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38774900R11C18A2000000/
国内のバイオマス発電で主に燃料とするのは、木くずなどを固めた木質ペレットとパームやしの実の殻(PKS)だ。
光合成で二酸化炭素(CO2)を吸収する植物を使うことで、燃焼時のCO2排出を相殺するとされる。
政府が掲げる2030年度の電源構成の計画では、バイオマス発電は全体の4%程度を占める。
同7%の太陽光よりも低いものの風力(同1.7%)を上回る。国内の林業や製材業で生じる
木材を有効活用できる安定的なエネルギー源として期待されている。

■FIT認定のうち稼働2割弱
しかし現状はそのシナリオ通りに進んでいるとは言いがたい。18年3月時点で政府がFITで認定している
バイオマス発電の容量は約740万キロワット。当初、買い取り価格が1キロワット時当たり24円と高く設定されたため、
地場企業から大手電力まで多くの企業が参入。ただそのうち稼働したのは約130万キロワットと2割弱にとどまっている。
「燃料の調達が難航している」。福島県にバイオマス発電所の建設を予定していたある再生エネ事業者の担当者はこう明かす。
19年春の稼働を予定していたが、燃料の確保のメドが立たず大幅に遅れる見込みだという。

■輸入量は5年で6倍に
バイオマス発電の主な燃料となる木質ペレットの場合、国内生産量は過去5年間、ほぼ横ばいだ。
日本は国土の3分の2を森林が占めるが、山が多いため木材を切って下ろす手間がかかる。
林業の従事者は高齢化が進み年々減少しており、生産量を増やすことは簡単ではない。
一方、木質ペレットの輸入量は5年間で約6倍に増加しており、「自給率」は約2割に低下した。
ただ輸入燃料を確保できている事業者は一部に限られると見られ、多くが稼働にたどり着けない状態が広がっている。

---
紙をリサイクルせずに燃やしては?