岩波日本通史の第1巻の「日本人の形成」
中国江南地方や中国山東地方、そして朝鮮南部の同時代の古人骨との比較研究が深化し、
これらと渡来系弥生人とがほぼ同じ人類学的形質を持っているという事実
この研究結果は、朝鮮半島南部が中国の歴史書によって「倭地」と記されていることや、
この地域の稲作遺構と北九州の稲作遺構の同一性、両地域に支石墓や甕棺、
さらには木棺直葬式円墳・前方後円墳などが共通するなどの考古学的知見とも一致する。

要するに、倭国と言われた地域に住んでいた人たちの特徴は、明らかに大陸系であり、
その人たちを「日本列島から渡った」と解釈するのには無理がある、ということだ