>>848
いやあ、どうだろう
俺が数年前にベルファストへ行った時は、そんなにいい街だとは思えなかったな

まずはベルファスト国際空港を出て、路線バスに乗って首都中心部へ。
普通、空港というのは首都の郊外にあるから、中心街へ近付くにつれて、車窓の色がだんだん自然の緑色から、コンクリートの灰色に塗り変わっていくものだ。
ところがベルファストの場合、どこまでいっても緑色。人の手が殆ど入っていない、鬱蒼とした草やぶがどこまでも続いていた
確かにぽつぽつと石造りの人家はある。背の高い教会もある。それなりに人が出入りする商店や、壁に落書きをされたコンビニだってある。だけど活気というものをまったく感じられないのはどういうことだろう?

見上げてみれば、今にも雨が降り始めそうな、どんよりとのし掛かってくる厚ぼったい雲。
そんな天気と相まって、嬉しさだとか楽しさだとか、そういったポジティブな感情を全て真っ黒な墨で塗り潰していく、暗い街なんだ
晩年のゴッホだってもっと明るい風景画を描くに違いない、という印象を受けたね。