航空機性能標準(案)の正しい読み方を、
金星ゼロ戦STOL局戦厨に伝授しようかね(笑)

14試局地戦闘機の正式な仕様書は、昭和15年春に交付だから、
参照すべき「航空機性能標準(案)」は、「昭和十四年二月 軍令部」のモノだろう。
キミがバカの一つ覚えで金星62零戦を連呼するが、局地戦闘機である以上、
最高速は「350ノット以上(5000m)」を要求されるモノ。
零戦64/64で600kmを越えられないわけで、主翼を派手に弄る(面積縮小など)必然性は極めて高い。

用途としては「敵攻撃機阻止撃破」のみ。敵戦闘機との交戦を一切意識する必要ナシ。
機銃は、13.2mm×2/7.7mm×2でも、7.7mm×4でもオッケー、という性能標準だ。
そういう意味では薄翼なり高アスペクト比なりを完全に否定する性能標準ではない。

なお、昭和14年版でも15年版の性能標準案の文章中に、局地戦闘機は単発との指定はない。
単発で350〜380節が無理なら、双発で開発する余地は残されている。

15年7月15日以降であれば、更に要求水準が吊り上がるけれどね(苦笑)
http://www.warbirds.jp/truth/seinou.html

何にせよ、【敵攻撃機阻止撃破】が最優先の用途である以上、
昭和18〜19年の敵攻撃機(最新鋭)のスペックをどう想定するか、だわな。
実用上昇限度を10000mすべし、とは書いてない。「主用高度」の上限が10000mである。
10000mで主用するには、上昇限度は12000m級が必要、と判断するかどうか?
つまり、これも日本語の解釈の問題であり、どこまで厳しく自らを律して準備するか、である。