ミサイル防衛にF35活用=米、対北朝鮮想定で実証計画
AFP通信 2019年1月18日 14:02 

米政権が策定した「ミサイル防衛見直し」(MDR)は、最新鋭ステルス戦闘機F35をミサイル防衛にも活用する方針を示した。
国防総省ミサイル防衛局はミサイル迎撃実験にF35を参加させ、その有用性を実証する計画。

日本も導入するF35がミサイルの追跡や迎撃に活用できれば、日米両国にとって北朝鮮の弾道ミサイル対策の大幅な
強化につながる可能性がある。

ミサイル防衛局のグリーブス局長は記者会見で「国防総省はF35の潜在的なミサイル迎撃能力だけでなく、センサー能力
にも着目している」と指摘。
ミサイル発射地点近くにF35を待機させれば、搭載された最新鋭のセンサーでミサイルを探知、追跡する事ができるとの
見方を示した。

また、ルード国防次官(政策担当)は「北朝鮮のような一定の地理的条件を満たす環境においては、戦闘機が搭載する
空対空ミサイルを使い、低コストでミサイルを撃ち落とすことが可能だ」と強調。
ただ、現在F35が搭載する中距離空対空ミサイル(AMRAAM)ではなく、新たなミサイルを開発する必要があるという。

日本政府は昨年12月公表の中期防衛力整備計画でF35を追加調達する方針を示しており、将来は147機体制にする予定だ。
http://www.afpbb.com/articles/-/3207140?act=all

この構想は広大な国土による深い縦深と多重化された高度防空能力を有する中ロ相手には効果薄でしょうが、それと
比べて格段に国土が狭く縦深も無いに等しい上に、防空能力も中ロに比べれば桁違いに低い北朝鮮の弾道ミサイルを
初動で迎撃するには相応に効果的かも。

現在の北朝鮮のリソースでは、ステルス機を効果的に迎撃できる防空網の構築など無理ゲーの極みだし、何セットかの
S-300/400を供与された防空部隊があっても、それを有効に活用できる資金や電力が足りません。