人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親として知られる富野由悠季監督の小説
「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」がアニメ化されることを受けて、富野監督がコメントを発表した。

◇富野由悠季監督のコメント
30年近く前に書いたノベルスの映画化は、原作者としてうれしい。まさかという驚きがあった、しかも3部作。
製作関係各位から、本作のテーマは現代にこそ必要だと判断をされてのことだと聞けば、あらためて内容をチェックした。
そして、また呆然とした。現実の世界は進歩などはしないで、後退しているかもしれないのだ。
だから、ガンダムのファンの皆々様方が牽引(けんいん)してくださった道筋があったおかげで、
今日、本作のテーマが現実に対して突きつける意味があると知ったのである。

その意味では、本シリーズを牽引してくださった皆様方に感謝をするだけである。
同時に、諸君ら一人一人も本作のメッセージの希望である解決策を
次の世代は開拓してもらいたいと願ってのことでもあろうとも想像する。
すなわち、大人になったガンダムファン世代は、ファンの力だけでは
リアリズムの閉塞感と後退感を突破する力はなかったと自覚もしたからこそ、
その申し送りを本作に託していらっしゃるのではないかとも想像するのだ。

アニメがリアルである必要はないのだが、映画という公共の場に発表されるものであるのなら、
少なくとも幅広く若い公共に響くものであっても良いのではないかと信じるのである。
製作する世代が若くなり、それを享受する観客がさらに若くなれば、それら次の若い世代が、
いつか人の革新――ニュータイプ――への道は開いてくれるのではないかと信じるのである。

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福井には悪いが福井の糞脚本を元にしたアニメよりは1000倍ましだろう