日本の陸上イージス「INF違反」=攻撃転用可能とロ外相 (時事通信 2/5)

ロシアのラブロフ外相は5日、日本が米国から導入する陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」は
攻撃転用可能として、中距離核戦力(INF)全廃条約に違反すると批判した。

インタファクス通信が訪問先のタジキスタンでの発言を報じた。

米国は今月、ロシアの違反を理由に条約破棄を通告。 直ちにロシアも2日、条約の義務履行停止を表明した。
ラブロフ氏は、同様のシステムを米国は東欧に展開していると指摘した上で
「名目上は迎撃ミサイル発射のためと主張しているが、巡航ミサイル『トマホーク』の発射に利用可能で、INF条約違反だ」
と強調。 日本政府に対しても「条約違反だと警告してきた」と語った。 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190205-00000088-jij-pol

元々日本はINF条約に加盟していないのだから、物理的に違反もヘッタクレも無いんだが。
しかも米ロ共に事実上INF条約を破棄した以上、加盟してない日本がそれに縛られる謂れは二重の意味でありませんが。

そもそもロシアがイージスアショアはINF条約違反と難癖を付けるのも、表向きは
「イージスアショアのMK-41VLSは核付きトマホークを発射可能だから」
という言い草ですが、核兵器を保有しない日本が米軍の核付トマホークを運用できる訳が無いし、中欧のアショアと違って
日本に建設予定のイージスアショアは、衛星情報こそ米軍から提供されるものの、運用は自衛隊が担うのだから、余計に
核付トマホーク云々はナンセンスです。

まぁINF条約違反云々はただの口実で、本音は圧倒的対日優位をもたらす核ミサイルカードを、イージスアショアで封殺
されたくないが為のコジツケである事は明らかですが。

その為ロシアも今後の日ロ交渉では、ごく僅かな譲歩とバーターで「イージスアショア配備撤回」を何としても呑ませたいでしょう。
安倍総理は余程大きな譲歩とバーターでない限りは、そんな要求は呑まないでしょうが。