陛下に一本取られた話
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/saibokogaku/categories/funny%20columns/heika.htm
(前略)
ご進講の1カ月後に、陛下が講師を皇居に招き、お礼の意味で食事会開く、
と言うのが慣例となっているそうで、その時に、2名の随行者を連れていくことが許される。
N先生はなんと筆者を指名してくれたのである。
(中略)
両陛下、特に皇后陛下が、鋭い質問をするという話も聞いたことが有る。かなり以前に、私の恩師のH先生とN先生が、
遺伝子とたんぱく質の関係を説明していた時に、当時の美智子妃殿下が、「タンパクとはどういう意味ですか?」
とお尋ねになったそうだ。普段そんなことは考えたことも無いので、固まる両先生。その時、もう一人、臨席していたK先生が、
「卵の白身という意味です。ピータン(皮蛋)という中華料理が有りますが蛋は卵で、白が白身です。」
と助け船を出してくれたそうである。
(中略)
「従来、神経科学の動物実験には、ニホンザルなどのかなり大きめの猿が使われてきましたが、
近年にはマーモセットという猿が使われるようになり、これで飛躍的な知能の研究の進展が期待されています。」
と説明したところで、皇后陛下のカウンターが炸裂。
「そのマーモセットというお猿は、どんなお猿なのですか?」
「へ?」。
こちらの3人組は意表をつかれて、顔を見合す。た、たしかにどんな動物か判らないと、聞く方もイメージ湧かないだろう。
(中略)
「そのマーモセットの日本語名は何ですか?」
「ほ、ほえ?」。
に、にほんごめい?。。。。。確かに、日本語の名称は、その生物種の何らかの特徴を伝えているはずなので、
この質問は鋭い、というか、どちらかというと助け舟を出してくれた、と言う事なのだろうが、いかんせん、
こちらの学者3人組には、そのような教養が無いのである。
(中略)
果てしなく続くと思われた長い沈黙(本当は10秒くらい)をやぶり、KOパンチでその場を締めたのは
なんと本日のホスト天皇陛下御自身だった。
おもむろに、静かな声で「それはね、キヌザルですよ。」
ぐお〜〜〜、ま、負けた。参りましたorz