焦点:中国ハゲタカファンド業界、流動性ひっ迫で苦境に | ロイター
https://jp.reuters.com/article/insight-china-bad-credits-idJPKCN1Q30HI

>ハゲタカファンドの苦境は、中国の銀行が迅速に不良債権を処理して新規融資の余力を生み出す
のを阻むばかりか、多くの個人投資家が不良債権ファンドに出資しているだけに、
金融システムにおけるリスクを高めて社会不安を巻き起こしかねない。

>PwCのパートナーで中国と香港の債務再編・破綻処理チームを率いるテッド・オズボーン氏は
「これまでなら国内の不良債権投資家は新規購入に向けて多額の借り入れが可能だったが、
現在ではまったく資金を借りられない」と話す。


>ハゲタカファンドの1つ、浙江東栄股権投資のケースは現在の状況を説明するのにうってつけと言える。

>同社は昨年8月に運用していた不良債権資産が焦げ付き始め、不満を募らせる出資者に対して
弁済の一環として米や牛乳などを配るはめになっている。

>ある出資者は1月に満期を迎えた同社のファンドに200万元を投じていたものの、まだ返金して
もらえず「どうしようもない」とため息をついた。

>PwCによると、中国の銀行と4大AMCが抱える問題債権(不良債権やディストレス資産など)は
1兆4000億ドル前後。景気の減速や規制当局が金融機関のバランスシート調整を急き立てている
ことから、問題債権はさらに増える見通しだ。

>オスボーン氏は「中国の不良債権サイクルは始まったばかりであり、まだ多くの年数続くと思う」
と述べた。

>中国の規制当局の見立てでは、国内銀行の不良債権は昨年2兆元に達し、不良債権比率は
1.89%と10年ぶりの高さになった。先に2兆元近い問題債権を処理してもなおこの数字だ。


不良債権化した不良債権投資は、超不良債権になるのかな。