SASの将校が直接作戦に参加していた実例を挙げると、以下のようなものがある(「SAS大事典」より)。

リチャード・ウェストマコット大尉
1980年北アイルランドベルファストを7名の同僚と2台の車で分乗してパトロールしていた。
不審な動きのある家についての通報から現場に駆けつけると、銃撃を受けてウェストマコット大尉は戦死。
残りのSAS隊員が家屋に駆け込むと、中年夫婦しかおらず、IRAテロリストは逃亡した模様。
非常線を張り、RUCによってテロリスト4人が逮捕。
大尉は後に、戦功十字勲章を受章。

ファラン少佐、ヒッバート大尉
1943年第2SAS連隊がイタリアで鉄道爆破のために作戦を行う。
ファラン少佐、ヒッバート大尉、ローズ軍曹、セドン軍曹を隊長とする4人組パトロールに分かれて、目標まで移動後、爆破。
ファラン少佐は1944年にもフランスでウォーレス作戦を行っている。

下士官兵の方が隊員数が多いので、手記等での描写が豊富なのは当然だが、小隊長クラスなら将校でも指揮を行えば、作戦に参加するのはよくある。