「中国共産党こそ真の敵」アメリカ国防総省、最新報告書の衝撃

 米国が中国との対決姿勢を強めている。国防総省が発表した最新の報告書は「自由や公正、
ルールに基づく国際秩序」といった価値観を重視し、それを守るために、米国が同盟国や友好国
と連携を強化する方針を強調した。

 目を引いたのは、国防総省が「国家間の戦略的競争」を「自由な世界秩序を目指す」勢力と
「抑圧的な世界秩序を目指す」勢力との地政学的な競争関係と定義した点である。

 もう1点、私が注目したのは「中国共産党が支配する中国」という表現だ。
トランプ政権は「中国という国が敵なのではなく、中国共産党こそが真の敵」とみなしているのだ。

 習近平国家主席を名指しして、責任を追及した部分もある。
 15年に、当時のオバマ大統領が「南沙諸島で軍事基地を作っているのではないか」と追及した
のに対して、習氏が「軍事化の意図はない」と明言し、記者会見でも同様に否定した。
 米国は「こともあろうに、私たちの大統領にホワイトハウスで真っ赤なウソを言ったのは、
後にも先にも中国の習氏だけだ」と激怒していた。
 その怒りはいまだ収まらず、今回の報告でも「米国を欺いた習氏」として紹介されている。
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