>>381
> マッハ3だと通常の燃料を使えないかなあ?
> XB-70はJP-6だしSR-71はJP-7
> スクラムジェットのX-51もJP-7
> マッハ2のコンコルドは通常通りっぽいけど

通常の燃料を使っていない理由はマッハ3だからじゃない
空力加熱(多くの人は摩擦熱だと間違って理解しているが正しくは断熱圧縮による加熱)で機体の温度が上昇するのを
燃料で冷やそうとする(つまり燃料をヒートシンクに使う)と沸点の高い燃料が必要になるので、特別な燃料が必要になる
(ヒートシンクとして使われる燃料は沸点が高いだけでなく、溶存酸素を除去するためにバブリングなどで窒素置換する必要があるので空中給油機も特別なものが必要になる)

ターボジェットに多少の工夫を加えれば到達できるマッハ3程度ならば、機体加熱のヒートシンクに燃料を使わなければ基本的には通常のジェット燃料を使えるはず

ただしスクラムジェットの場合には通常の燃料を窒素置換しただけでは無理だと思う
スクラムジェットは燃焼温度とエンジンを構成する金属の耐熱性限界との関係からエンジン自体を燃料で冷やすことがほぼ不可欠なので
通常のジェット燃料では熱分解温度が低すぎて使えない
JP-7のように沸点が高いだけでなく組成が完全にコントロールされて熱分解温度も高く保証されている燃料がスクラムジェットには必要不可欠

U-2の燃料の問題に関しては知らない、U-2やSR-71の場合は高度が高いので気圧に関する沸点降下の問題は無視できないとは想像するがU-2に関しては具体的には知らない