>>449補足
> JP-7のように沸点が高いだけでなく組成が完全にコントロールされて熱分解温度も高く保証されている燃料がスクラムジェットには必要不可欠

上はあくまでも(合成したか天然を精製したかを問わず)、石油系燃料、つまり【常温で液体】という条件付きの炭化水素燃料限定の話ね

常温で液体の石油系燃料という制約を外して良いのであれば、
スクラムジェットの燃料としては、液体水素が冷却性能にしても発熱量にしてもベストだし(何よりもエンジンの冷却系の配管内部で燃料が熱分解して炭素が析出し配管を詰まらせる心配が皆無!)、
炭化水素系燃料でも常温で液体という条件を課さないのならば、
液体メタン燃料のほうがJP-7のような合成石油系燃料よりも熱分解温度がずっと高く燃焼時の熱量も大きいので格段に優れている

ただ、液体水素燃料にしても液体メタン燃料にしても燃料の貯蔵には極低温が必要な上に、重量当たりの発熱量は石油系燃料よりも大きいが
(燃料タンクの)容積当たりの発熱量は石油系燃料に及ばないので燃料タンクのサイズが馬鹿デカくなるという欠点があるので
これらの燃料でなければ到達できない超高速を狙うのでない限り、スクラムジェットでも石油系燃料が好まれる