>>457
> > 音速を超えると速度が上がるほど揚抗比は良くなる
> これは誤解では?
> 造波抵抗はM1.2程度から減少するかも知れないが、抗力には速度は自乗で効いてくるので、
> 多少CDが減少しても抗力は増加するはずだよ。

失礼、揚抗比は貴兄の指摘通り悪化します

以下の説明の出典は、
鳥養鶴雄氏:世界の傑作機 No. 106のXB-70特集号の記事の特に p.63〜64:

音速の直前から急激に低下して音速を少し超えた速度で最低になりそれ以降は速度の増大に伴い向上し続けるのは、揚抗比じゃなくて航続係数である

ここで、航続係数は、推進効率×揚抗比で定義される

さらに、推進効率は、飛行速度÷燃料消費率で定義され、鳥養氏によればマッハ数の増加に従って(徐々に頭打ちにはなるが)増大する

鳥養氏の解説にある定性的なグラフに従うと揚抗比はマッハ2からはさほど急激に悪化しないように描かれているが
これはコンプレッション・リフト効果(超音速飛行時の衝撃波を揚力に活かす)を使った場合かも知れない

揚抗比がマッハ2以降ではさほど悪化せず、推進効率はマッハ数の増大に伴い向上することから、両者の積の航続係数はマッハ数の増大に伴い徐々に向上するというのが
鳥養氏の説明です

詳しくは鳥養氏の上記の記事を参照されたし


間違いを指摘してくれてどうも有難う
改めて鳥養氏の記事を読み直す機会が得られて良い勉強になりました