>>771
報告書に書いてある

>(3) 離島医療船に活用する可能性
>   わが国には離島地域を含め、まだ多くの無医地区が残されている。無医地区の離島等へき地に病院船が赴き、巡回医療を行えば、
>   これらの地区の医療の質の向上につながり、無医地区の住民にとってはメリットとなる。
>   しかしながら、現実に、離島等の巡回医療のための船として病院船を平時活用するには、病院船は船舶のスペックが大きく、また喫水も
>   深いため、離島の小規模な港湾には着岸できないという物理的制約の外、様々な課題がある。
>   第一に、全国運用する病院船の活用としては、各地への接岸機会が極めて限られるという点である。離島等において継続的に診療・治療を
>   行うには、少なくとも週に1回程度の頻度で寄港することが求められるが3、全国運用を行う病院船が特定の地域に頻繁に接岸することは困難である。
>   第二に、診療中に災害が発生した場合に、入院患者や治療中患者を急遽下船させる必要が生じ、診療の継続性の確保が困難となるという点である。
>   加えて、陸上交通手段や陸上の出張診療所等の整備が進んできた現在において、船内での治療ニーズがどこまであるのか不明であることや、
>   離島等の巡回医療で診療すると想定される患者数に比べ、病床 300〜500 床の病院船は設備が過剰である。
>   以上より、本調査で対象としたような病院船を離島等の巡回医療に平時に活用することは、適切でないと考えられる。