>>381
> > F-15が長く対空戦闘の第一人者でいられたのは
> > とにかく対空戦闘で勝つことに技術力を集中投入したから
>
> それ以前の制空戦闘機も同様のコンセプトだろ。

少なくともアメリカ空軍はF-86F以降はF-15までは対空戦闘に勝つことに全てを集中した戦闘機なんて開発しなかった
エンジンの推力増大と戦闘機の大型化に伴い、戦闘機が「戦術戦闘機」という名のマルチロール化の流れで
ほぼ全ての戦闘機が戦闘爆撃機化して行ったからね

だからアメリカ空軍の戦闘機では対空戦闘の第一人者で長くいられた戦闘機はF-15までは出現しなかったのだ

アメリカ海軍の戦闘機の場合は何よりも空母や艦隊を敵の経空脅威から守らねばならないという最も基本的な要求があり、
また発着艦重量の制限の厳しさ故にマルチロール化への制約が強かったので空軍とは異なり機種の専門化が常識になっていたので
戦闘機=防空戦闘機として主敵は敵爆撃機だがそれらを掩護してくる敵戦闘機との戦いに勝たねばならないというプレッシャーから
F-8やF-4は対空戦闘で有能な戦闘機として開発されたわけだが、F-8はともかくF-4は主敵が対艦ミサイルを抱えた敵爆撃機編隊で
艦隊の直掩艦の張る防空圏の外側から対艦ミサイルをぶっ放してくるのを防がねばならず、基本はミサイリアーだったわけだが
当時の性能のAAM(特にレーダーAAMつまりAIM-7スパロー)の対戦闘機戦闘での限界が貧弱な代物だという現実がベトナム航空戦で露呈したために生まれたのが
ミサイリアーでありながら格闘戦にも強いF-14なわけだ

つまり、空軍のF-15も海軍のF-14も共に当時の特にレーダーAAMには頼り切れない以上は
対戦闘機戦闘では格闘戦をやってでも勝てるだけの対空戦闘のスペシャリストと呼べる戦闘機が必要だという基本思想から誕生したものだ
(但し、F-14のほうは艦隊にとって最大の脅威である長射程ASMを放つ敵爆撃機編隊をASMの射程外で排除する為に大型AAMフェニックスのためのミサイリアーという性格も
同時に求められたわけだが)




> 何かF-15の成功とF-3を必死に結び付けたいようだが(笑)