@cosmiccat17
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今日はトヨタの件も話題になって賑やかな日だったが、まずはFY2020のNASAの予算要求を見ての雑感。(続く)

(1)トランプ政権は非国防予算を大幅に削減しようとしている中で、
 NASAはFY2019要求と比較すると5%以上要求額を増やしており、例外的な優遇を受けている。
 これにペンス副大統領がどこまで寄与しているのかは正直わからないが、一定の影響を与えていると見るのが自然だろう。

(2)NASAそのもので見ると月探査にフォーカスしているのは明らかで
 Gatewayや有人月着陸システムの予算を大幅に増やしている。
 将来の予算プロファイルを見ても、探査のアカウントへの投資を増やし、2024年には年$7Bを投じる計画。

(3)ただし、より注目すべきは、SLSのblock 1bへの予算を先送りし、
 3回目の打ち上げまでは全て初期型(ICPS)を使うことを明確にした点。
 元々2回目からBlock 1bに移行する計画だっただけに、強化型上段を諦めたのでは?とすら疑ってしまう。
 Gateway計画は現在もSLSありきだが、今後それがどうなるか注目。

(4)なお、SLS初号機の打ち上げも2020年6月までだったところが”2020年代初頭”となった…。

(5)昨年の予算要求では、ISSへのfederal direct supportを2025年に終了すると謳われていたが、
 今回はその文言が消えている。個人的にはこれが一番重要な変化。

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いまだに自前の打ち上げロケットが無いNASA(空軍や民間のを借りている)