>>798
意外に思うかも知れないが、8mm南部弾のマズル・エネルギーは、32ACPの倍ほどもあり、軍用銃としては決して失格ではない。最適でも無いが。
本当の問題は、パテント料などの支払いを恐れて、あくまで自主開発の8mm南部弾を使い続けたことにあるが、それとてやむを得ない理由がある。
実は陸軍の予算の内で弾薬費の占める割合は非常に高く、ひどい時には70%を超え、南部式の導入当時ですら50%という有様だった。

理想を言うなら、32ACPを国産化するぐらいなら、9mmパラベラムを国産化し、それに対応する拳銃を導入するべきだったが後の祭り。
そもそも帝国陸軍は拳銃に大きな期待をしておらず、そんな事にリソースを割くぐらいなら、小銃や機銃の開発に注力したかったろうし、事実そうした。