https://www.sankei.com/world/news/190326/wor1903260006-n1.html
(抜粋)
ロシア人は、経済力や技術力で欧米の後塵(こうじん)を拝し続けてきたという劣等感を持つ。
国土の大きさや第二次大戦の戦勝国であることでしか大国の誇りを支えられない。「領土」には特別な執着がある。

「外敵」に対して団結するという国民性を、プーチン氏が自らの支持拡大に利用した側面も強かった。

欧米やウクライナと対決し、クリミア半島で多数派の「われらの人々」、つまりロシア系住民を取り戻した−。
そうしたプロパガンダ(政治宣伝)が人々の「愛国心」に火をつけ、プーチン氏支持につながったのである。

この5年間、プーチン政権はロシア本土からクリミアへの橋を建設するなど、クリミアの実効支配を強めた。
しかし、政権の求心力を高めるという思惑は外れた。

もはやロシア人の「クリミア熱」が冷め、人々はもっと現実的な問題に目を向け始めているのだ。


クリミア併合直後には9割近くまで跳ね上がったプーチンの支持率も、現在は併合前の6割台に逆戻りとの事
欧米からの制裁も当分続くから、支持拡大の為にロシア系住民が多数の地域へ手を突っ込む可能性は十分あるかと