https://dot.asahi.com/dot/2017050200075.html?page=1
ブロンとは、薬局で市販されているせき止め薬の商品名。けれど、彼はせきに悩まされているわけではない。
「1瓶飲むとけっこうキマる。だるさが吹き飛んで、やる気がでる。
正直、これがないと会社に行けないんですよね。だからやめるなんて考えられない」
ブロンの有効成分であるリン酸ジヒドロコデインと塩酸メチルエフェドリン。
前者はモルヒネに似た鎮痛作用があり、後者には覚せい剤に似た覚醒作用がある。
もちろん麻薬と比べれば効き目は弱いが、大量に摂取すれば同様の影響があらわれる。

覚せい剤などの場合、所持が発覚すれば逮捕されるし、使用を続ければ幻覚や妄想を抱いて生活が立ち行かなくなり、
医療機関に運ばれることになる。統計に表れやすいのだ。
しかし、市販薬は乱用しても幻覚などが出づらく、また価格も麻薬に比べて安いため、生活が破たんしにくい。
結果、乱用者は誰にも知られることなく摂取を続けることになる。まさに“見えない薬物汚染”である。
松本医師は「水面下の使用者を含めれば、最も大規模な汚染かもしれない」と語る。


ほっとけばいいじゃんよ。咳や去痰に使ってる人が大半なんだし
エフェドリン・ナガイ錠も喘息患者用だったのに市販されなくなってしまった