現代のアウシュビッツ〜中国新疆ウィグル自治区・強制収容所からの告発〜
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それは、5日間の出張予定でウルムチを訪れた時のことだった。
無事に仕事を終えたオムルさんは実家のあるトルファンへ向かい、家族に会うことにした。
翌朝、突如武装した警察官5人がオムルさんの実家に踏み込み、オムルさんの両手を縛り上げて黒い布を頭にかぶせ、
一切の法的手続きも説明もないまま連行。訳が分からないまま連れて行かれた先は、まさに“収容所”だった。
鎖に両足をつながれた、10代から90代のウィグル人やカザフ人の男女がずらりと並んでいた。
通称“虎の椅子”と呼ばれる鉄製の椅子に座らされ、手足を固定された状態で“テロ行為に加担した”ことや
“国家分裂を図ったこと”を自白するように迫られたという。
「私はカザフ国籍を持っている外国人だ!弁護士と家族と連絡を取らせてくれ!」と何度も懇願したが、
一切受け付けてもらえなかったという。
その後、鎖でつながれた状態で3か月を過ごし、おかゆや野菜スープだけのわずかな食事も、排泄も全て同じ部屋で
行われたという。病気や栄養失調で亡くなる人もいた。
8か月に渡る収容所生活ではさらに、国家や共産党に忠誠を誓う文言や紅歌と呼ばれる党を称える革命歌を
一日中強要され、全員が大声でそろっていなければ何度でもやり直しをさせて“再教育”を行っていたという。