ナショナル・インタレストの記事の前半部分も一応。
細部はともかく大筋で日本側の意図を汲み取った初めての海外記事なんじゃないかな。


長年の躊躇の後、日本政府が調達中のF-35を補完する第六世代ステルス制空戦闘機である三菱F-3の開発について、海外ステルス機
デザインの購入ではなく国産に決定したことが2019年中期防衛力整備計画の中でひっそりと明らかになった。2019年2月、
防衛省はJane's年鑑に対してこれを明確に認めた。F-3の性能要求は2020年予算中に出され、2021年に公式に開発開始、
2030年初飛行を目指すという。その後、F-3は30年代中期から後期に退役開始する100機以上の国産三菱F-2をリプレース
していく。最近、ある日本のテレビ番組特集がF-3用に開発されている先進高推力ターボファンエンジンXF9とAESAレーダーの
クローズアップ映像を公開した。また予測された計画総費用が5兆円であることもその中で明らかにされた。
機体単価は当初の200億円を簡単に上回るかもしれない。

2016年、日本は先進技術実証機X-2心神を飛行させ、技術的マイルストーンを達成した。2007年から3500万ドルが投入された
ATDは革新的なセラミック・炭化ケイ素複合材の外殻、圧倒的な機動性を実現する強力な推力偏向ターボファンエンジン、
超音速巡航能力を持ち、RCSはカブトムシ大とされる。しかしATDは技術実証機であり完全装備の実際の戦闘機のプロトタイプ
というわけではない。当初、日本政府は400億ドルというコストにたじろぎ、開発計画を凍結、海外にRFIを出した。
F-22の機体にF-35の先進アビオニクスのハイブリッドという案は魅力的ではあったが、機体単価が2150万ドルという超高価格
になることに変わりはなかった。日本はまた数十年前にYF-23を開発したノースロップ・グラマンやテンペストを開発中のBAEの門を
叩いたりもした。だが、それらではテンペストやFCASのような第六世代ではなく、また第五世代機を作ることになっただろう。
さらに、先進的な軍用航空産業は長年中断されると再起が難しい。経験のある技術者が引退し、工場は閉鎖され、技術は時代遅れになるからだ。
日本が今ステルス戦闘機を開発しなければ、将来的にそれは不可能になるかもしれない。
日本政府の念願である長年に渡る米国の軍事産業への依存を断ち切ることもまた不可能になる。 (続)