>>162の続き

日本政府が当初の42機に加え105機のF-35を追加購入することを発表した際、多くのアナリストがF-3計画の終焉を予想した。
より早く安く調達するために国内生産ではなく米国生産のものに切り替えるかもしれないとさえ言われている。
しかし、F-35はF-22のような制空戦闘機というより空対空戦闘も可能な攻撃機として設計されている。そしてF-22はもう
生産されていない。航空自衛隊は対地攻撃力を構築しつつあるが、防空哨戒任務が何にもまして最重要であることに変わりはない。
2018年に空自は一日あたり平均三回近いスクランブルを中露機に対して行っているのだ。中国空軍は日本の6倍の数的優位を持ち、
最新鋭戦闘機J-11DやJ-20は日本がこれまで保ってきた質的優位をも脅かしている。防空戦闘機に望ましい特徴は長時間の哨戒を
可能にする航続距離と滞空時間、侵入機が攻撃開始する前に素早く対処するための高速、そして有視界格闘戦で敵を倒すための機動性だ。
これらの昔ながらの性能で40年選手であるF-15JはF-35を上回る。それでもF-35はステルス性と強力なネットワーク化されたセンサーに
よって数十マイル先で探知されてしまうF-15よりも生存性が高く危険な存在ではある。ただ、日本はステルス性と制空性能を両立された
機体をより好むだろう。日本の公式筋がJane'sにF-3の五大要件を挙げた際、真っ先に挙げられたものが将来の制空権確保のための能力だった。
それ以外には拡張性、国内での技術所有権と価格が含まれる。事によると日本は輸出することでコストを低減させようと考えているのかもしれない。
日本の議会は2014年に武器輸出を解禁している。しかし日本製兵器はたいてい高価で、これまでのところ輸出はそれほど成功していない。
ただ、今のところF−35以外の選択肢がステルス戦闘機の需要は高い。(終)