>>82の続き

コクピット機器としては伝統的なHUDからF-35スタイルのHMDと一つの大きな液晶ディスプレイを組み合わせたものが考えられている。
データフローの最適化とパイロットタスク軽減のためのAIベースのインターフェースも開発されている。
また、センサーを統合し、僚機と敵機情報を共有する高速データリンクも研究されている。これは特に数でまさる敵や中国のJ-20やH-20
のようなステルス戦闘機・爆撃機を迎撃するためのものだ。
X-2で試験されF-3で再登場する技術としては抗EMPフライバイライトや自己修復能力を持つフライトシステムがある。

これらの国産先進技術にかかわらず、防衛省は計画達成のためにLMやボーイング、BAEといった海外勢から技術移転や支援を求めている。
上記の技術はまだ触れられていないオプションでの無人操縦とドローン制御という部分を除けば第六世代の特徴を多く満たし、非常に印象的だ。
ただ、これらを統合して一つの機体にまとめるのはもっと大きな課題だ。またそれを適正コストで量産するのも同様だ。F-35は同時進行の機体開発に
先進技術を盛り込みすぎて遅延と予算超過に苦しんだ。日本の技術陣はこの15年の開発計画を実現させるために必死に働く必要があるだろう。(終)