試験飛行は3000時間超に、メイン機種は2023年に
登場予定

 三菱重工は2020年半ばに、ローンチカスタマーで
あるANA(全日本空輸)へSpaceJet初号機の納入を
目指している。同社でシニアフェロー MRJ事業部長
を務める高口宙之氏は、初号機納入に向けて航空当局
が航空機の安全性を審査する型式証明(TC:Type
Certification)の取得に注力していることを強調し
た。

 米国ワシントン州モーゼスレイクで4機体制により
実施中の試験飛行は2019年6月末の時点で累計3000
時間を超え、これまでエンジン&APU(補助動力装
置)、極寒、防氷システム、燃料、アビオニクスの領
域でTC試験を進行、完了したという。また、名古屋
で行っている疲労強度試験は、同年7月4日に1万サイ
クルを超えTC取得要件を満たしたことも明かした。
同社は試験体制強化のため飛行試験機を追加投入する
とし、最大7機体制でTC取得に向けて試験飛行を継続
する。また、操縦士養成に向けたフライトシミュレー
ターも開発を進め、ANAへ納入したとする。

嗚呼 小牧に行きたい