>>276
本邦のそこいら、表面は旧ソ連的でも実際のコンセプトは方向性が違うと見ているなぁ


おれは、いずも型へのF-35B運用能力付与は
マルチスタティック対潜戦におけるVDS/TACTASS導入と運用に伴い
艦隊の展開範囲が拡大することによる、
エリア・ディフェンス能力の相対的な低下に対処するという側面が大きいと見てる

これは冷戦時のTACTASS導入パッシヴ対潜戦導入に伴う艦隊展開範囲の拡大が招いた
DDGとその装備する艦載中SAMの実効性が相対的に低下した際の問題対処と同じラインなので
西側対潜空母・対潜指揮巡洋艦の流れなので、米エセックス級対潜空母→CVVの流れと
英インヴィンシブル級の整備コンセプトの流れから敷衍した方が良いと思うな

これらはSSBMによる奇襲的核攻撃対処のため、自己完結したヘリ集中運用能力を持つ
遠洋哨戒ヘリコプター母艦を整備するというソ連型コンセプトとはかなりずれがある
(モスクワ/キエフ級はここいらから独行時想定した個艦の武装を重視していて、
本邦のひゅうが/いずも型DDHのように、艦隊内の中核として
航空機等の運用プラットフォームに徹するものとはわりと違ってる)


本邦のASM-3、超音速ASMに関しては、出発点に母機の生残性確保と
敵側のASMDのハードル上げていくってのがあるので
潜水艦発射型の水平線以遠の目標に対する積極的な攻撃兵器を転用
艦隊の槍として普遍化する方向で発展していった旧ソ連型超音速ASMと
発想の起点が違うってとこはあるやね
(旧ソ連型のここら、コンセプトの立案時期が1950年代からで
時代背景差っ引く必要があるけど、発射母機とプラットフォームの生残性は
必要十分なだけ確保って留保がある点わりとおそロシアなのよな)