光る地面に竹が生え
青竹が生え
地下には竹の根が生え
根がしだいにほそらみ
根の先より繊毛が生え
かすかにけぶる繊毛が生え
かすかにふるえ。

かたき地面に竹が生え
地上にするどく竹が生え
まっしぐらに竹が生え
凍れる節節りんりんと
青空のもとに竹が生え
竹 竹 竹が生え。

萩原朔太郎の詩も田舎にとっては悪夢のような光景である。