これはいい話なのか酷い話なのか

高山文彦@nkpnt571
ついでなのでアニメ業界に伝わる伝説を記しておこう。ソース(俺が聞いたのは)は石黒昇師匠。
手塚プロで日本テレビのスペシャル番組を請け負った際、先生(漫画の神様)のコンテの遅れのせいで、現場が火の車になった時のエピソード。

番組は先生のコンテの遅れに端を発し、原画・動画・仕上げが遅れ、放送が危ぶまれる状況に陥っていた。これには理由があり、TVシリーズを
やっている会社の無理な注文は通りやすいが、手塚プロみたいなTVレギュラー番組を持たないプロの無茶は通りにくかったのである。
この暗黒時、先生は作業の進捗状況を部下にたずねられるのだが、事態ははかばかしからず、最悪の場合番組が落ちるという状況になった。
動画や仕上げが発注先から次々断られるのである。ある時、ついに先生のリミッタが切れた。
先生は製作のチーフを詰問された。なぜ動画仕上げが撒けないのか、と。制作デスクは状況を冷静に伝えたが、先生は全く納得されない。
先生は言われた「それはあなたの熱意がたりないせいです!熱意があれば相手に通じます!」
先生は制作と車に同乗し、動画仕上げ会社を回られた。最初に制作が交渉して断られると、次に先生が出動されるのである。断った会社からすると、
何度もチャイムを鳴らしてうるせえなあとドアを開けると、そこに立っているのは漫画の神様である。この状況で断れるのは一般人には不可能である。
かくして、会社が先生の要求を受け入れ仕事を引き受けると、先生は制作の運転する車に戻り、「見なさい、誠心誠意訴えれば相手は受け入れて
くれるんです、これまで断られたのはあなた達の熱意が不足していたせいです!」と言われたとか。