8KがMIPTVで大盛況! ヨーロッパの“表現8K”と日本の“テクノロジカル8K”
https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/asakura/1186224.html

麻倉:「イタリアのプロダクションが作るイタリア絵画の分析番組は、やはり一味違う」。
被写体が元々持っている魅力に留まらず、イタリア人が作り出す8K画調の魅力がそこに加わり、
番組としての価値が重層的になるのです。これがNHKなどの場合だと、
番組制作者側の主張をできるだけ抑えて、素材の生成りの良さを出す方向で作り上げます。
NHKのドキュメンタリーは報道的で、“伝える”というところに重心を置くためです。
対してマグニチュードフィルムは、制作陣が「こういうものを作るぞ!」という事を
主張しているのが、出てくる映像の画調から伝わってきます。

Leonardoの場合だと「よりダ・ヴィンチらしくダ・ヴィンチを描き出す」ことに腐心しているのです。
それはまるで、8Kでダ・ヴィンチを描いているが如き描写。
ここがNHKを中心に作られてきた従来の8K番組とは圧倒的に違う、という発見をしました。
おそらくこういう描写は、イタリア人にしか出来ないでしょう。

――さすが、美に対するこういう感覚はとてもイタリア的です。
これは絵画芸術に留まらず、色んな所に通じる話だと思います。
クルマであれ、家具であれ、革小物であれ、イタリアのものには
「こういうものを出したいんだ!」というイタリア人の思想が伝わってくる。
これはきっと、イタリアのお国柄なんでしょう。


◆ザラ級重巡◆