フランス空母と初の日仏豪米4か国共同訓練「ラ・ペルーズ」インドネシア・ベンガル湾で実施


 日本、アメリカ、フランス、オーストラリアの4か国による初の共同艦隊訓練「ラ・ペルーズ(La Perouse)」が、
2019年5月19日〜22日にインドネシア・スマトラ島西方のベンガル湾で行われ、日本の海上自衛隊からはヘリコプター搭載護衛艦いずも(DDH-183)と汎用護衛艦むらさめ(DD-101)が参加。
フランス海軍の空母シャルル・ド・ゴール(R91)らともに航行訓練のほか、連携して対潜水艦作戦などの訓練を行いました。

 空母シャルル・ド・ゴール改装後初の遠征先となった太平洋海域。
日仏米豪4か国共同訓練「ラ・ペルーズ(La Perouse)」の名称は、1785年から実施されたフランス海軍太平洋遠征航海の指揮官を務めたラ・ペルーズ伯ジャン=フランソワ・ド・ガロー
(南米経由で太平洋に入り、ハワイ、アラスカ、カリフォルニアから台湾を経由して日本海を北上、宗谷海峡を通過し千島列島の探検も行なう。
1787年にオーストラリアに向かう途中、ソロモン諸島で船団全てが消息を絶つ)の名にちなんだもの。この太平洋と参加各国にゆかりのあるフランス海軍の先人に敬意を評しています。

 訓練に参加したのは海上自衛隊のいずもとむらさめのほか、フランス海軍からは空母シャルル・ド・ゴール(R91)、
ミサイル駆逐艦フォルバン(D620)、対潜フリゲートのラトゥーシュ・トレヴィル(D646)、プロヴァンス(D652)、ラトゥーシュ・トレヴィル(D646)が参加。
オーストラリア海軍からはヘリコプター搭載フリゲートのツゥーウムバ(FFH-156)と潜水艦コリンズ(SSG-73)が参加、アメリカ海軍からはミサイル駆逐艦ウィリアム・P・ローレンス(DDG-110)が参加しています。

 また、オーストラリア海軍に派遣されているニュージーランド海軍のスティーヴン・バリー中尉、フランス海軍のルイ=マリー・セジュー少尉、アメリカ海軍のジョセフ・ポトラッツ大尉の交換将校3名もツゥーウムバに乗艦して参加しました。
セジュー中尉はもともとラトゥーシュ・トレヴィルに乗り組んでいたので、今回の訓練では古巣の訓練ぶりを別の艦から見守ることになっています。