>>393
>能力の高い記者が付いた野球の記事はガチ
こういうのはなかなかいい。
ttps://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/npb/1433262/
(略)
>「打てるキャッチャーって何なんですかね? ボクはそういうメディアの取り上げ方に反対ですよ。ただ打てばいいん
>ですか? 確かに、打てるに越したことはないけども、それはしっかり守れた上でのことじゃないですか。キャッ
>チャーの良さをまったく分かってない」
>
> それは当然、愛着のある西武退団を決断せざるを得なかった直接の原因「打てる捕手」森友哉への強烈なライバル心
>の裏返しでもあった。
>
> 昨年、西武はチーム方針もあり捕手の起用法を「森の主戦育成」へとシフト。これにより出場機会が激減した炭谷だ
>がスタメンマスクをかぶった41試合では防御率3・53と安定感を見せ、74試合で同4・54の森を凌駕。また森
>の売りである打撃でもそれを上回る得点圏打率をマークしたが、もはや動かせぬ方針となっていた「主戦捕手・森」と
>いう状況を打破することはできなかった。
>
> オフの残留交渉では西武側から再三「将来の指導者としての保証」を提示され慰留されたが、炭谷に「森のバック
>アップ」に甘んじる考えはなく「正捕手争いをさせてもらえる環境」だけを求めて巨人移籍を選択した。
>
> そして古巣凱旋2試合で示したのは捕手としての価値そのもの。この試合でも4、5、7回の失点場面で森がなす術
>なく本塁後方でぼうぜんと状況を見守っていたのに対し炭谷は、ピンチの気配を察知するやすかさずマウンドへ駆け寄
>り先発・桜井を励まし、間を取りその芽を摘んでいた。
>
>「マウンドで投手を孤立させない」
>
> この捕手の本分を忠実に実戦し気配り、目配り…。投手のケアを一瞬たりとも怠ることはなかった。
>
> その上で4回には試合を決める3号3ランを西武ファンの陣取るレフトスタンド中段へと叩き込み、森のお株を奪う
>あるべき「打てる捕手」を実践してみせた。愛着のある西武を去るしかなかった炭谷が古巣に贈った痛烈な恩返し、
>いや“お礼参り”だった。