微粉炭はわずかな量の気体で運べるよ。
粒度さえ統一しておけば、ポンプで吸い上げることもパイプで圧送する事も簡単。
不活性ガス(単純に窒素や炭酸ガスで良い)が必要だけど大したリソースじゃない。

ただ、漏れて空気と混じった時が最悪。流動してる粉末は静電気を帯びる。
パチパチいってても酸素が無ければどうにもならんが、空気中に拡がると……。
当然、粉塵爆発の強力な奴が発生する。引火性も熱量も高いからね。
可燃性ガスより怖いのが微粉炭。

プラント(火力発電的な規模の)なら実用性あるけど、船や飛行機の動力にする
のは怖いなあ。だから軍事利用は液化石炭に向かった。
んでプラントや船舶の方は石炭と同じぐらいコストが安い代わりに流動性が低い
C重油を加熱して扱う方に進化したので石炭の出番は終わり。
漏れても流れずほっといたら固まるC重油は、安全性が高いのでずぼらな運用
に耐える。

蒸気機関車なら微粉炭は有ったよ。投炭の自動化で省人化出来るのと、
熱量の高さからくる航続距離に利点が有ったので。