>>737
ハイブリッドにする場合は、エンジン出力も落としてモーター出力と合成で必要な最大出力を得るのが普通だよ。
連続最高速走行が必要ならこの手は使えないけど、そもそも戦車用ターボディーゼルの最大定格時間は最良の10式用でも15分だし。
戦車は静止のような状態ではエンジン止めてAPUだし、移動時は30k/hでも結構な負荷のような気がする。

だが、ハイブリッドの最大のメリットの回生ブレーキは、滑らかな舗装路と車体の走行抵抗が小さい事が前提で、
キャタピラーの戦車では効果はほぼ期待できない。
10式の比較的低出力(1200hp)で軽い水冷2ストV8ターボディーゼルにCVT(HMT)と有段ミッションを遊星ギヤで合成するのが今の最適解だと思う。
CVT なので変速時にエンジン回転が落ちて出力低下がないので、スプロケット出力では1500hpの90式と同等と公表されている。
ギヤ数は増えるが、遊星ギヤは車のデフと同じでロスの少ない方のミッションが回転数が高くなり(負担が上がり)、結果として伝達効率は上がる。
https://stat.ameba.jp/user_images/20190820/21/makaisinpei/4f/c9/p/o1281088514544966577.png
 
車体込の出力重量比でみると
23.7.hp/t M1A2 SEPV2 AGT1500 ガスタービン 1500hp 63.28t (タービン回転数は高く伝達ロスは大きい筈)
23.1.hp/t メルカバ Mk4 MTU883 水冷V12ターボディーゼル 1500hp 65t
22.4.hp/t レオパルト2A7 MTU883 水冷V12ターボディーゼル 1500hp 67t
30.0hp/t 90式 水冷2stV10ターボディーゼル 1500hp 50t
27.3hp/t 10式 水冷2stV8ターボディーゼル 1200hp 44t (実運用でのスプロケット出力/重量 34.1hp/tと同等)

AGT1500のTITは1190℃らしいので、最新のコアエンジンを流用できれば大幅に性能が上がる可能性もある。
もはや戦車にそんなコストは掛けないだろうけど。