>>240続き

KV2がRV2を迎撃する時刻をRV1と同様にt = 919secとすると、迎撃点の位置はRV2の弾道から
(37.74394N 133.53537E 高度522.700km)と自動的に定まる
ただし、KV2の分離ポイントはバスがどのように軌道変更するかによって変わるので、そのままでは
分離ポイントを定められない
そのため、KV1を分離した後そのまま60秒間慣性飛翔した位置でKV2を分離すると考えると、
KV2の分離位置は37.68885N 142.67028E 高度260.690kmとなる
この位置から迎撃点まで919 - 260 = 659secで飛行するための条件はLambert問題を数値計算により解いて
(速度3.339km/s 方位271.864度 仰角65.557度)となる
一方、その位置での実際の速度は3.182km/sまで減速しているので、分離位置に到達する瞬間に
バスにより160m/s弱ほど加速してやればKV2はKV1と同じタイミングでRV2に直撃できる

まとめると
t = 0sec:中国上空で博多行きRV1を放出、PBVはその後軌道し東京への着弾コースに乗る
t = 130sec:中国上空で東京行きRV2を放出
t = 200sec:迎撃ミサイルが東北沖でKV1を3.6km/sほどで放出
t = 260sec:迎撃ミサイルが東北沖でKV2を3.3km/sほどで放出
t = 919sec:KV1が九州上空の大気圏外ギリギリでRV1を、中国地方沖の日本海上空500キロ以上の宇宙空間でRV2を迎撃

もっと精度の高い見積もりを行うには実際に反復計算をやってKV2の正確な分離ポイントと姿勢を確定させる必要があるけど、
博多と東京に広がって落ちるRVを迎撃するのはそっちが思ってるほど無理難題でもなさそうだよ