>>406
日本は対中国の規制を練り上げよ

――中国の体制がこのまま続くかどうか、結論は出ていないということですね。
ですが、中国は経済力を駆使して、自らの体制を「輸出」しているようにもみえます。
たとえば、権威主義的な政権が続くカンボジアに対して、EUが経済制裁をしても、その穴を埋めるように中国が資金援助します。
ハンガリーのオルバン政権に対しても、中国は同様の動きをしています。
カンボジアについては私は知りませんが、中国がハンガリーと関係を深めている狙いは明らかです。
中国が世界の覇権を獲得するように動くために、ハンガリーは使い勝手がいい。
EUのメンバーであるハンガリーを動かすことを通じて、中国は間接的に欧州クラブの一員になれる。
ハンガリーと中国の高官は偏狭で非民主的な政治体制をたたえあい、他の体制は両国において機能せず、入りこめやしないと強調しあっています。
米国は、中国と他の国々、EUなどの共同体との関係を規定できるほどの力はありません。
そもそもEUは国々の連合体ですから、それぞれの国ごとに対中政策を持っています。