【社説】素材・部品産業の投資を阻む環境規制、韓国政府は見直しを
朝鮮日報 7/16(火) 9:20配信

(前略)
素材・部品産業の投資を制約している行き過ぎた化学物質規制も正すべきだ。
日本の貿易報復によって、素材・部品産業の競争力の低さが改めて確認されたが、諸外国に比べ厳し過ぎる化学物質関連法規の
せいで国産化は困難に直面している。

8年前に亀尾工業団地のフッ化水素酸(フッ酸)漏れ事故を受けて制定された「化学物質管理法」などは半導体素材をはじめとする
有害物質を取り扱う工場の安全基準を79項目から413項目へと5倍以上に増やした。
化学物質を一つ登録するのに1200万ウォンの費用もかかり、安全基準を満たすためには工場ごとに少なくとも数十億ウォンの
施設改善コストがかかる。
その上、さらに強化された新「化学物質登録法」が今年から施行され、登録対象の化学物質が500種類から2030年には7000種類に
拡大されることになっている。
その結果、大半が中小企業レベルである素材メーカーは国産化を断念し、外国から原材料を輸入しているのが現状だ。
化学物質管理法は来年更に強化されるという。
ただでさえ劣悪な状況に置かれた素材・部品メーカーはさらに苦しい立場に追い込まれる。

一連の化学物質規制法は2012年、亀尾の化学工場で4人の死者を出したフッ酸漏れ事故を受けて制定された。
世論の悪化を受け、業界の意見がまともに反映されないままに1カ月余りで法案を成立させるという拙速な処理だった。
同法が最初にターゲットにしたフッ化水素(水溶液がフッ化水素酸)はまさに日本が今回輸出規制に及んだ半導体素材の一つだ。
生命と安全を脅かす有害化学物質は徹底して管理されるべきだが、規制は合理的でなければならない。
企業の事業意欲自体を損ねるようであれば、永遠に「素材後進国」から脱することはできない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190716-00080006-chosun-kr

これでは今回日本から禁輸される高純度フッ素化合物の全量国産化なんて、抜本的な法改正をしない限り無理ゲーじゃないの?