東條自身は、ゴミ箱の内容を視察することについて次のように述べています。
「私が朝早く町を巡視しゴミ箱を見たりするのを一部の者は笑つたり馬鹿にしたりするけれど、
私はほんとに国民の実生活について心配して居り、其実情を此の目で確認したいと思ふからなのである。
報告によると魚はこれだけ配給された、野菜はこれだけ配給された、
……と相当出廻つていることになつてるのに、それ程ないとの不平も聞くので、
若し真に出廻つてるなら魚の骨が、又野菜の芯等がゴミ箱に捨てられて
あつて然るべきと思ふからである。又そうすることによつて配給担当者も
注意してくれると思つたからである」

ドテラを着て変装して、朝のゴミ置き場を漁って国民の食生活の心配をしたり
軍令部の責任であってもサイパン玉砕の責任を取って内閣総辞職する独裁者