>>621
全球測位衛星に大きな軍事的価値がある事は間違っていませんが、その能力について大きな勘違いをしています。
GPSやGLONASSの衛星には地上を偵察する能力はありません
もちろんみちびきにもスパイ衛星としての機能はありません
またこれらの衛星に(非公式に)対地監視機能を付加していたとしても、地上の目標を偵察する目的には不適当です。

スパイ衛星で地上目標を偵察するためには、目標の直上に近い位置を(なるべく低空で)通過する必要があります。
カメラがどんなに高性能でも、大気の影響で画像が不鮮明になるためです。
測位衛星はその予定軌道が常に公開されている(でないと地上の受信機が測位できない)ので、偵察のために軌道を変更することが出来ません。

全球測位衛星の軍事的なアドバンテージは、弾道ミサイルや巡航ミサイル等を高精度に誘導出来る点です。
もちろんミサイルに限らず、陸海空軍がどこにいても正確な測位情報を提供できるという事も大きなメリットがあります。
しかし、繰り返しになりますが、測位用衛星には地上を光学的に監視する能力はありません。それは専用に作られたスパイ衛星の仕事です。